DRCSC=Development Research Communication & Services Centre

 DRCSCはインドの西ベンガル州を中心に、持続的農業と農村開発を主軸に活動を展開するNGO(民間団体)です。
 西ベンガル州では、農業が主要産業として州収入の50%を占めています。ですが他州に比べて小規模限界農民の割合が極めて大きく、農家の平均所有農地も1ヘクタールに及びません。この西ベンガル州の中でも、肥沃で比較的恵まれているいくつかの県は除き、10県12地区でプロジェクトが現在進行中です。またそのほか、他州との共同プロジェクトやネットワーク活動もおこなっています。(下の地図をクリックすると、大きな地図がご覧になれます)

インド共和国

西ベンガル州とその各県

 DRCSCの正式名称は《Development Research Communication and Services Centre》と言います。1982年に設立しました。設立メンバーたちはそれぞれ社会的な調査活動や連帯活動に携わってきた人間です。

 その名称の通り、サービスセンターとして活動をスタートさせました。情報の収集と照会、そしてさらにそれらの情報を提供・普及する活動です。社会経済に関わる問題や社会の公正へ向けて、幅広い範囲に目を向けてきました。特に小規模農家、土地なし労働者や働き場のない人々といった、社会的弱者と呼ばれる人々のさまざまな問題、そしてその解決へ向けて活動を展開する自発的な市民団体・個人の取り組みにスポットを当ててきています。

 これらの活動を土台に、1992年頃からは、地域資源と生態系を重視した持続的農業に活動の主軸を移してきています。農村の貧しい人々にとってまず大切なことは、危機的状況に陥らないことであり、そのためには身の回りの自然資源を無理なく活用し続け、食糧と生計の見通しを確保していくことが最も大事であると、分かってきたためです。
 この頃の活動理念の発展にともない、他団体とのネットワーク作りや、共同活動にも力を入れてきました。


組織(2008年度)
名称 Development Research Communication and Services Centre
代表理事 Ardhendu S. Chatterjee
設立 1982年5月13日
年間事業予算 1,800万ルピー(約4,590万円)
役員 12名
構成人数(会員等) 205名
経歴等
1982年 5月、農村開発分野に従事する任意団体として設立。12月、慈善協会団体認可(S39363)。
1984年 12月、外国貢献規正法の認可取得(登録番号147120034)。
1990年 3月、他4団体をパートナーとして持続的農業事業を開始。
以後、小規模農家や女性を対象に、食糧の安全確保、農場改善、家庭菜園、農民組合のエンパワーメント、環境教育プロジェクトなど。
2003年 食の安全と環境を見直す「村と街をつなぐ」ネットワーク作りと消費者グループ作りを開始。
2004年 4月、インド中央政府、科学技術省の受託事業として、インド8州17団体をネットワークする「バイオ統合農業プロジェクト」を5年契約で活動指導。
2005年 6月、「愛地球博」参加、「地球市民村」に愛知の環境教育NGOと共同出展。
2007年 設立25周年を迎える。能率化のために各プロジェクトを部門ごとに再編成。
ほか 農村開発・持続的農業分野を専門とする図書館やリソースセンター約30箇所とのネットワークを、インド全国レベルで確立している。出版物やトレーニングの提供、天然資源管理に関するデータベースや図書設備を有する。
事務局
コスバ事務所 Development Research Communication and Services Centre
58A, Dharmotola Road, Bosepukur, Kasba,
Kolkata 700042, West Bengal, INDIA
ダクリア事務所 Development Research Communication and Services Centre
18B, Gariahat Road (South), Dhakuria, Kolkata 700031, West Bengal, INDIA
事務局長 Anshuman Das


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